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2013年12月22日
 ピルスナー

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現在、日本の大手メーカーの醸造するビールがほとんどこのスタイル。
のみならず、世界でも最も一般的に親しまれている。

世界のビール。

世界のビールをずらり。これほとんどピルスナー。
インドネシアやスイスやオーストリアやメキシコやベトナムやタイやシンガポールやフィリピンやイタリアやスペインやミャンマーやメキシコもあるけどぜーんぶピルスナー

ボヘミア地方(チェコ)のピルゼン市で1842年にバイエルン市より招いたヨーゼフ・グロルにより市民醸造所(すごいね)で誕生した。
それまでのビールにない、黄金色の液体と爽快な喉越しは多くの人々を魅了し、瞬く間にヨーロッパ全土へと広まった。
その後本場ドイツでも作られるようになる。主な種類としてジャーマンピルスナーとボヘミアンピルスナーがあり、ヨーロピアンやミュンヘナーヘレス、ドルトムンターといった兄弟的な種類がある。

オールモルトと副原料

オールモルト、いわゆる麦芽100%だ。
ドイツでは「ビール純粋令」にしたがい、麦芽、水、ホップ、酵母のみのビールをつくる。(輸出用には副原料もあるらしいけど)。もちろんチェコのピルスナーもオールモルトで、これがピルスナーの基本といえる。
日本の大手でオールモルトのピルスナーといえばヱビス、プレミアムモルツ、モルツ、一番搾りといったところだろうか。
樽生で楽しめるオールモルトピルスナーではエーデルピルスが白眉の出来。
これは福岡ではBeerPaddy、北九州では黒崎のBravo!で楽しめる。
日本などでピルスナーの副原料として用いられるものには米やコーンスターチなどがあげられる。
副原料を用いると麦芽本来の濃いうまみが抑えられ、代わりに爽快感が高まるため、日本のみならず東南アジアをはじめピルスナーに副原料を用いることが多い。

ボヘミアンピルスナー

ボヘミア、つまり現在のチェコのピルスナー。
代表的な銘柄は何と言っても「地球初」の元祖ピルスナー、「ピルスナーウルケル」だ。

ピルスナーウルケル

そしてピルスナーウルケルと双璧の「ブドバー」がある。チェコの地名「ブドヴァイス」からとられたのだが、英語読みだと「バドワイザー」となる。

ブドバー

ブドバー

(ちなみに米国の「バドワイザー(アンハイザー・ブッシュ社)」はチェコの「ブドバー」に商標侵害の裁判を起こした。えげつなさすぎだと思う。)
買えるお店としては輸入食料品店などで扱いが多い。

*注意!緑色の瓶は茶色の瓶に比べると光の遮断率が低く、かつこの手の製品の回転率もさほど高くないためコンディションが「大変良くない」ものが多いのも事実です。
現在ある酒屋さんから連絡を受け、ビールの扱いの改善を約束してくれたので期待して待ちたいと思う。
また樽生については現在福岡、九州で飲めるお店はなさそうだ。残念。非常に、残念。*

ちなみに先日BrewDogがリリースした「Fake Lager」が王道なボヘミアンピルスナーだった。
住吉酒販にて入手

*ボヘミアンピルスナーの特徴
深い黄金色、明るい琥珀色に近いものも。香ばしい麦の香りとフレッシュなホップアロマ、モルトとのバランスがよく麦芽の甘さと香ばしさがある。飲むと心地よい苦み。ボディはミディアム

ジャーマンピルスナー

ジャーマンピルスナーについては買えるお店は廣島、樽生が飲めるお店はバイエルン福岡がある。

*ジャーマンピルスナーの特徴
アルコール度数はやや低め。ボヘミアンピルスナーに比べて透明感のある麦わら色から金色。
発酵度の高さからややスッキリ(ドライな)した味わいでモルティさよりもホップの苦みが効いている。

ビールといえばほとんどピルスナーという感じの状況で、冷やしてグビグビ飲むものと思われがちで確かにピルスナーは低めの温度で楽しむビールだが、人間の味蕾(舌)は低すぎる温度の味を感知できないのでキンキンに冷やしすぎないほうがいいだろう。
前述のとおり大手のビールはほとんどピルスナーだが、日本のクラフトビール各社もピルスナーを出しておりその芳醇な味わいを是非楽しんでみてほしい。

マナブ

書いた人=マナブ
発行人兼暫定編集長です。 趣味はビールの他はジムで踊る(ZUMBA!)、料理、猫、ボーっとするなど。 最近はビール系のイベントとジムのダンスレッスンが被ったりすることが悩みというノーテンキさ。 好きなスタイルは普段飲みはIPA。ジックリ飲む時はインペリアルスタウトとかもスキ。 このサイトはwordpressで構築しています。レスポンシブにも対応。 お仕事も募集中!
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