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とはいえ基本となるビールの種類を知っておくと、より楽しめるというのも事実です。
スタイルについて、少し詳しく見てみましょう。

エールとラガー、そして

発酵が終わり液面に浮かんでくる酵母(上面発酵酵母)によるビールを「エール」
逆に沈んでいく酵母(下面発酵酵母)によるビールを「ラガー」と大まかに呼びます。
そしてそれ以外に、材料や醸造法を混合させたハイブリッドビールや醸造所に住み着いている酵母で作られるベルギーの自然発酵ビール「ランビック」などがあります。

細かい銘柄やスタイルについては右のメニューに有りますが(2013年現在あまり無いです心からすみません)
ものすっごく大雑把に分ければスッキリさわやか系のラガーとゆっくり味わいたい系のエール、といったところでしょうか。
もう一度書きますがこれものすっごく大雑把ですからね。

スタイルの中にはご当地もの、つまりその地方で作られた(モチロンそれ以外にも条件は有る)ビールのみ名乗れるスタイルなんかもあります。
有名なのはドイツのケルン市のビール、ケルシュやベルギーのブリュッセル近郊で作られる自然発酵のランビック、世界で8箇所の修道院でのみ許されるトラピストビールなどが有名です。
*但しトラピストは特定のスタイルを指す言葉ではありません。それぞれの修道院で違ったスタイルのビールを作っています。

ワインのような(ビール好きとしては気になる言い回しではありますが)楽しみ方をするビールもあります。
バーレイワインというビールはイギリス発祥で、バーレイ(大麦)でワインのようなビールに仕上げています。
度数も高いものが多く(12〜3%)常温に近い温度で楽しみたいビールです。
ベルギーのフランダースレッドエールというスタイルのビール、レッドというより赤茶色の外観でオーク樽でエイジングしているのこのビールも熱烈なファンが筆者の周りにもいます。クセニナルヨ。

またヴィエナラガーというウィーン発祥のラガービールは、何故かメキシコで受け継がれており、そのモルティーなフレーバーとメキシコ料理の組み合わせに高い人気を誇る銘柄も多いです。

かたや、日本では・・・。クラフトビールシーンは近年益々盛り上がっていると思います。
しかし一部の「ビール好き」のものという印象を拭えません。
一部じゃない方の「ビール好き」及び普通の人達は依然ビール=ピルスナー=冷やして喉越し命、な固定観念に囚われたままではないでしょうか。「ビールは最初の一杯」「途中から焼酎とかカシオレとか」・・ね。
嗜好品をどう楽しむかは人それぞれですが、ビールには沢山の種類がありサマザマな楽しみ方が有るということがもっと広まればいいなと願わずにいれません。

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