特集~ブルーパブってなんだろう- 福岡・九州のビールフリーペーパービール大好きドットコム

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特集その17~ブルーパブってなんだろう-

ブルーパブってなんだ?
最近全国、そして九州各地でもとみに増えてきているのが「ブルーパブ」と呼ばれる形態のビールの店舗。
そもそもブルーパブって普通のビアバーとどう違うの?
今回の特集ではそこを考えてみたい。

増えてきた「町の醸造所」

最近ではKIRINのタップマルシェを導入し、いわゆるビアバーやビール専門店でなくても「クラフトビール」を愉しめる機会が増えてきている。
しかし色々なスタイル(種類)のビールについて詳しくなりたいのならやはり専門店で飲むのが一番良い。
そういったビールの専門店にあってココ最近全国で急増しているのが「ブルーパブ(Brewe Pub)」と呼ばれる形態のビールの店舗だ。
ブルーパブって一体なんだ?まずは定義すると「醸造所を併設しているビアバー、ビアパブ」となる。(ビアバーを併設している醸造所、でもまあもちろん構わないだろう)
そこでは目の前で醸造されたビールを中心に様々なビールを愉しむことができるのだ。

小規模な醸造所でビアレストランが併設されているところは珍しくない。
むしろそちらのほうが多いと言えるだろう。
例えば福岡だけでも昔からある門司港地ビール工房、ブルーマスター、オークラブラッサリー、八女ブルワリーといったところは併設されたレストランが有り、そこでできたてのビールを楽しむことができる。
しかし(特に最近の)ブルーパブでは自社醸造以外のビールも扱っているところが多い。
自分たちが美味しいと思うビールを作るのはもちろん、他社のこのビールが美味しい、こういったスタイルが今ブームだという視点でもビールを提供してくれているわけで、ビールを飲む側としては実にありがたい。
そこで福岡に最近オープンした2件を訪ねてみた。

まずは福岡市中央区大名にある「フクオカクラフトブルワリー。」

ここで醸造を行うDavidさんは県内や関東のブルワリーで修行。その後ポートランドでの研修も経てブルワーへ、という経歴だ。
Davidさんの考える「ブルーパブ」について話を聞いてみた。
『ブルーパブとはビールの醸造所があり隣接するパブがある。他にも似たようなものにTAPROOMというのもあるが、こちらは軽いツマミ程度のものしかなく、ビールを飲むのがメインとなる。アメリカではTAPROOMが多い。アメリカのブルーパブは自社のビールが中心で他のブランドを扱うことはあまりありません。2018年オープンのフクオカクラフトのビールは福岡、大名の「今」を反映しています。アメリカで人気のもの、福岡にまだ伝わってないビールを作りたい』
とDavidさん。最後にビールづくりを目指す人へのアドバイスを聞いてみた。
『基礎的なことをきちんと守ればビールづくりは失敗しにくい。若手はどんどん挑戦するべきです!』

博多区千代にある「あすなろブルワリー」
オーナーでブルワーのしんごさんは、ドイツで半年ビールの修行。その後ベトナムで1ヶ月位ベルギービールの修行を行い開業した。
その彼の考えるブルーパブとは、「町のビール屋さん」
ドイツのような地域に根づいた、地元の人の交流場という感じで、必ずしもビアマニアが集まるというわけではない。(そのあたり、ビアバーとはまたイメージが違うね)
ドイツでは1000人くらいの町でも醸造所があって、地元の人の交流場になっているそうで、例えるなら街のパン屋さんくらいのイメージで当たり前の景色だということだ。うらやましい。
「福岡のビールと言えば」という存在になりたいというしんごさん。
現在は醸造からバーでのサービスまで一人で行っておりとても手が足りないとのことで、元気なスタッフを募集中だ!

タンクから直接注げるか。

タップにつながったサーバではなく、工場にあるタンクから直接ビールを購入するというのも素敵な光景だ。
実際にこういった工場のタンクから小売ができるのか?
結論から言えば「所轄の税務署次第」というじつにスッキリしない結論になる。
実はビールは醸造免許についてもかなり税務署、というより担当の税務官次第なところが多分にある(らしい)。
税務官も担当する酒類に得手不得手があるらしく、ビールに詳しくない担当だと免許などが降りにくい(らしい)。
そしてタンクから直接小売ができるかどうか、も結局は所轄の税務署の解釈によるところ大ということだ。
こういうのって法治主義ではなく人治主義のような気もするが、何にせよビールを楽しむのに酒税法がまつわるとロクな事がない。
個人がグラウラーでビールを楽しんだところで税収にどう影響するというのか。もっと文化的な側面から捉えてほしいものだ。

グラウラーを使ってみよう!

グラウラーとはビールを持ち運ぶ専用の容器のこと。

このグラウラーを使えば、例えばビアバーで気に入ったビールをこの容器に入れてもらい自宅でも飲めるという訳だ。
(厳密にはこの小売をするには酒販免許が必要とのことだが、継続的に販売するのでなければ---要するにたまにグラウラー販売するくらいなら---問題ないとのことだ。気になるようであればお店の人に聞いておこう)
つまり近くにブルーパブがあれば、そこの醸造所のできたてビールを持ち帰ることも可能というわけだ。
グラウラーもいろいろ種類があるので探してみよう!

書いた人 = マナブ
発行人兼暫定編集長です。
趣味はビールの他はジムで踊る(ZUMBA!)、料理、猫、ボーっとするなど。 最近はビール系のイベントとジムのダンスレッスンが被ったりすることが悩みというノーテンキさ。
好きなスタイルは普段飲みはIPA。ジックリ飲む時はインペリアルスタウトとかもスキ。 このサイトはwordpressで構築しています。レスポンシブにも対応。
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基本Facebookはあったことがある人だけね。どこかのビアバーかビールイベントでお会いしましょう。