書いた人 = マナブ
発行人兼暫定編集長です。
趣味はビールの他はジムで踊る(ZUMBA!)、料理、猫、ボーっとするなど。 最近はビール系のイベントとジムのダンスレッスンが被ったりすることが悩みというノーテンキさ。
好きなスタイルは普段飲みはIPA。ジックリ飲む時はインペリアルスタウトとかもスキ。 このサイトはwordpressで構築しています。レスポンシブにも対応。
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特集その16~ビアグラスにこだわろう-
ビアグラス、ビールグラス。
なんにせよビールを飲むときに必要となるものだ。
ヒトの嗜好に口を出すつもりはないが、ビンや缶からビールを直接飲むのはBD.Cでは(そういったスタイルのビールを除いて、だが)推奨しない。
ビールはグラスに注いでこそ美味しいと考えるし、ビールは「作る側」と「提供する側」そして「飲む側」がひとつとなって味が完成するといっても過言ではないのだ。
「飲む側」のやるべきことの一つとしてもビールのグラス、というのは重要なファクターの一つなのである。
ベストはブルワリー推奨のグラス。しかし・・・
前回の特集「ベルギービールの奥深すぎる世界」でも取り上げたようにベルギーの醸造所では特に「銘柄ごと」のグラスを提供しているところが多い。
要するに~なかには見た目重視というのもあるが~「うちのビールはこのグラスで飲むと一番うまいよ」ということだ。
しかし醸造所別、でも大変なのに「銘柄ごと」に違うグラスを用意するのはあまり現実的ではない。
が、やはりその銘柄のグラスで飲むのも乙なものであり、このグラスで飲んでほしいという気持ちの現われでもあるので気に入った銘柄があれば検討する価値は大いにあるだろう。
とはいえもちろん割り切ってスタイルに合わせたグラスや汎用的なグラスで飲むだけでも味わいは変化する。
もちろんベルギービールに限らずオリジナルのグラスを用意している醸造所は多い。
色々なクラフトビールを飲んでいるとお気に入りのブルワリーの1つや2つくらいはできると思われるのでそこのグラスとビールを合わせるだけでも気分がいい。もちろん日本のブルワリーでもオリジナルのグラスを扱っているところは多い。
スタイルに合わせたグラス
とはいえ一般的には収納スペースの都合もあり、どのビールでも銘柄専用グラス、あるいはそれぞれの醸造所でのグラスで飲むというのもなかなかハードルが高い。そこでもう少し汎用的に使えるビール用グラスを考えてみよう。
考え方としては
脚がついており→手の熱が伝わりにくい
グラスの口が狭まっている→香りが立ちやすい。じっくり飲むのに適している。
グラスの口が広がっている→口にすっと入りやすく飲みやすい
ざっとこんな感じ。
とは言えそれでも各グラスで探すのは面倒だが福音もある。
グラスにこだわっているビアバーでもよく使われるのがドイツ・シュピゲラウ社のビアクラシックスシリーズだ。
IPAやスタウトなど代表的なスタイルに合わせたビール専用のグラスで、近年種類も増えてきているのも嬉しいところ。セット商品がオススメ。
また現在福岡・九州では入手が若干困難だが、日本地ビール協会が主催する「ビアフェス」用のグラスはビールの各スタイルでの最大公約数的に楽しめるグラスとなっておりどうしても一つだけ、というのであればこのグラスが良いだろう。
*2019年現在数年前に開催された「ビアフェス九州」のグラスの残りが冷泉町のビアバー、Brewersで販売されている。またそれに近い形のグラスが実はIKEAでも販売されているのでこちらでも代替可能だ。
缶から直接飲んだりただのジョッキなどを使うよりよっぽど美味しく飲むことができるだろう。
グラスの容量
ビアバーでよく聞くのがビールをオーダーしたときの
「サイズは?」「パイントで!」というやりとり。
パイントとはビールグラスの容量でよく使われるものだが実はこれ2種類ある。
イギリスのパイントは568ミリリットルでアメリカでは473ミリリットルとなる。(それぞれUKパイント、USパイントとも)
ビアバーでは大きいサイズをパイント、少サイズだとハーフパイントと呼ぶことも多い。ちなみに1リットル入る「マース」などもある。
以前に黒崎のパブリックハウスブラボー!ではヒューガルデンの3リッターグラス(ほとんどバケツである)早飲みチャレンジというのも行われていた。ちなみに筆者がレコードホルダーだ。ビールクズである。
手入れも大事
ビールは汚れはもちろん油分なども嫌うので、できれば食器用のスポンジとは別に専用のものを用意したい。
更に通常の布巾などで水分を拭くと細い繊維がグラスに残り泡立ちの悪さの原因となる。
伏せた状態で自然乾燥させるか、グラス専用の毛羽立たないクロスで拭き上げるのがベストだ。
ビールを美味しく飲むためにはこの程度のことを面倒臭がっていてはいけない。また、手入れというわけではないがグラスを凍らせる、というのはまるで良いことがない。人間の味蕾は冷やしすぎたビールの味を感知することができない。
泡立ちも悪くなるし、グラス内部の氷が溶け出してビールに混ざるなどロクなことがない。
一度冷水にくぐらすと付着していたホコリなどを除去できるのでこの程度で十分である。
きちんと手入れをしたグラスでビールを飲むと飲んだあとに「レーシング」と呼ばれる泡の模様ができる。
これはちゃんと手入れをした美しいグラスで、キチンと美味しいビールを最後まで飲んだ証なのだ。まずはここを目指すところから始めてみよう!