特集~ビアフェスってどうなの? 福岡・九州のビールフリーペーパービール大好きドットコム

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特集その4~ビアフェスってどうなの?

とんがったタイトルに感じられるかもしれないが、この記事は既存のビアフェスを批評するものではない。以前の特集『福岡のクラフトビール事情』でも書いたが、近年福岡でもビール熱が高まりそれに伴い様々なビアイベントが催されている。そこで各イベントの特色や魅力を簡単にまとめてみたので、特にビアフェス未経験の人に読んでもらいたい(このサイトの読者の方々で今までビアフェスに参加したことのないと言う人は流石に少ないと思うが)。
福岡でここ数年継続して開催されているビール関連のイベントを列挙する。

1.ザ・ゴールデン百道 九州地ビールフェア

2008年のGWに福岡では久しぶりの大規模なビールイベントが同地で行われた。当時はドイツビールを中心としたイベントで名前も「福岡ジャーマンフェア」だった。翌2009年も同名のイベントが行われたが、2010年からは九州の地ビールを主に扱う現「九州地ビールフェア」となり現在まで同じスタイルで続いている。金券制でドリンクおよびフードはそれで支払う。金券は残ってもその場で払い戻しできるので、多少大目に購入しても問題ない。
【ここが魅力?】クラフトビールが一杯500円で飲めるのはお値打ち(年によってはサイズ別に値段が変わることもある)。この時期は毎年”ドンタクシリーズ”と銘打って福岡ソフトバンクホークスがホームで試合をするので、野球好きなら観戦の前後に寄るのもいいと思う。
http://www.forcasweb.com/ksbeer/

2.ベルギービールウィークエンド

昨年は夏真っ盛りの7月下旬の開催だったが、今年は気候の良い5月に開催された。本イベントは全国各地で順に行われ、従ってその兼ね合いにより来年以降の開催時期は今のところ不明である。名前の通りベルギービールオンリーなイベント。専用グラスを購入し、飲食の支払いは専用のコインによる。ただし、コインは払い戻し出来ないので計画的に買う必要がある。 【ここが魅力?】今年(2014年)の場合47種類のベルギービールが提供されたが、福岡ではなかなか飲めないビールも多く、特に樽で一度に10種類以上ものベルギービールが飲める機会はまずないであろう。一杯の値段は600~1000円で、注がれる量も多く同様のビールをお店で飲む場合と比較しても決して高くはない。
http://belgianbeerweekend.jp/ja/

3.九州ビアフェスティバル

2010年8月に初開催。このイベントも開催時期はまちまちで、2011月~2013年はそれぞれ7月・10月・11月だった。開催日程は2010~2012年が1日限りで2013年は2日に渡った。今年(2014年)は9月3日-7日の何と5日に渡る日程になる。開催地もその年により異なり、今年は福岡市役所前ふれあい広場で開かれる。他の地域で行われているビアフェスに比べて地元色が強く(他地域の醸造所の参加が少ないとも言える)、参加醸造所も上記の「九州地ビールフェア」とかなり被る。昨年までは入場券を購入すると専用のグラスがもらえビールは飲み放題、と他の地域に比べると圧倒的なコストパフォーマンスを誇った。しかし今年は「3000円分の金券+グラス」のスターターチケットを購入(前売り3000円、当日3300円)する上記のベルギービールウィークエンドと似たようなシステムになった。
【ここが魅力?】システム変更により昨年までの本イベントの魅力の一つであった”コストパフォーマンスの高さ”については今年は保障できないが、出店企業増加に伴い提供される銘柄が大幅に増えるらしいのでそこに期待したい。九州のビアフェス初出店のメーカーもあるのでそれも楽しみだ。
http://www.kyushubeerfestival.com/

4.福岡オクトーバーフェスト

2010年10月冷泉公園にて初開催。以来、日本国内のオクトーバーフェストでは珍しく毎年10月の開催を同地で貫いている(*本場ミュンヘンでは9~10月に渡る日程だが)。今年は10月17日-10月26日。ドイツからの輸入ビール、または国内醸造所によるドイツスタイルのビールが提供される。グラスのデポジットを払いビールをその場で購入する。デポジットはグラス返却時に返してもらえる。楽団によるステージもある。
【ここが魅力?】まさにビールを飲む為のイベント。他のイベントでは一杯当たりの量は多くなくそれに不満を感じる人の声も聞いたことがあるが、ここでは最大1Lの容量で飲める。ただし値段もそれなりにする。参加者全体で乾杯の歌を歌ったり楽団の演奏に合わせて踊ったりと、居合わせた人全員で盛り上がることができる。 http://forcasweb.com/oktoberfest/

以上が福岡で例年開催される主だったビールイベントだが、今年は4月下旬から5月のGWの時期にかけて博多ベイサイドプレイスで行われた「世界のビール de ドンターク」や5月下旬に北九州初開催の「小倉オクトーバーフェスト」等があり、今後これらイベントの継続や新規イベントの開催が期待される。

以下蛇足的考察。

基本的に、ビールを大勢でそして時には屋外で飲むのことは大変楽しい。これはもちろん個人的な意見ではあるが、多くのビールファンの方々にも同意してもらえると思う。ただ、”大勢で”あるいは”屋外で”ビールを飲む事はビアフェスに参加しなくても当然できる。この季節だと各地でビアガーデンが開催されているし、大勢でビールを飲むだけなら居酒屋でもいい。山や海でBBQをやりながらビールを飲むのは格別である。更に”ビールを飲む”を”クラフトビールを飲む”に置き換えても、近年福岡にも増えつつあるビアバーで対応することが出来るだろう(特にGoodbeer Faucets HakataやGastro Pub Alesはテラス席もあるので屋外気分も十分味わえる)。と言う事は、ビアフェスに参加する意義を考えるときそれ以外(以上?)の魅力的な要素がなくてはならないのか?イベント限定ビールなどはそこでしか飲めないし、造り手(醸造所)の方と直接話が出来る機会も他ではそうそうないかもしれない。あるいは本格的なビアバーはどうも敷居が高いなんて感じてる人にとってはより気軽に色々なビールを愉しめるのかもしれない。果たしてこれらは多くの人々をビアフェスに参加させたいと言う魅力になり得るのか。 とまあ色々書いたが、ビアフェスに参加するためにそんな小難しい事を考える必要は全くない。結局我々のようなマニアにとってもビアフェスの一番の魅力は単純に”ビールが飲める”につきると思うので。まあ何が言いたいかと言うと、「福岡ではこんなビールイベントをちょくちょくやってますよ、皆さん気軽に参加しましょう!」かな。

書いた人 = Keita
ビールと福岡ソフトバンクホークスをこよなく愛する福岡県民。
当サイトにおいては監修的な役割をしています。
時々記事も書くと思います。