福岡・九州のビールフリーペーパービール大好きドットコム

とにかくグラスで飲みましょう。

シチュエーションやこだわりも勿論あるでしょうが、例えばピルスナー(つまり日本大手の普通のビール)なんかもグラスに注ぎ泡を作ることで本来の味わいが出てきます。

が、缶から直接飲むと本来泡になるべき炭酸がお腹の中で膨らみ「ビールはスグお腹いっぱいになる」とあらぬ誤解を招くのです
また本来香り高い種類のビールであっても、瓶から直接飲むと瓶→口とダイレクトにビールが行くため、香りを楽しむことができません。
いきなりビール専用のグラスを揃えるのは難しいですが、少なくとも何らかの綺麗なグラスに注いで飲むのがいいでしょう。
せっかく綺麗に洗っても、布巾で拭くと油分や目に見えない糸くずなどでこういったグラスになりやすいです。

ビアグラス

せっかく綺麗に洗ったのに・・

こだわるならグラスは重曹で洗い、よくすすいだ後伏せて自然乾燥させます。専用のスポンジがあればなおよいです。綺麗なグラスで丁寧に注いだビールは、飲み終わった後ベルジャンレースと呼ばれる泡の跡を残します。

ビール好きなら極めたい所謂「三度注ぎ。」というものがあります。

高めの位置からまっすぐに立てたグラスにビールを注ぐ。泡だらけになりますが問題ありません。
よく見ると大きい泡と細かい泡に分かれていますので、この大きい泡が落ち着くまで待とう!次に普通の高さからゆっくり注ぐ。泡を持ち上げるような感じで。
また少し待ち、最後に少し勢いをつけて注ぎ最後の泡を作る。泡と液の比率は3:7位が理想。
ここで何度か継ぎ足して泡をこんもり仕上げると見た目がすごく良いです。
*近日動画でアップします。
ヴァイツェンの場合などビールのスタイルによって注ぎ方に例外もあります。というよりピルスナーの場合の一例です。

グラスの種類

グラスの一覧表

フルート型主にピルスナー
パイントグラスペールエールなど
タンブラーベルジャンホワイトなど
聖杯型トラピストビールに
リキュール型バーレイワイン
アザミ型スコッチエールなど
チューリップ型ゴールデンエール

その銘柄専用のグラスもありますが、いきなりそこまで揃えなくてもまずは近い形のグラスを探してみよう。
日本でビアグラスというとどうしてもピルスナー用の「ジョッキ」あるいは「いつまでもキンキンに冷えるビールグラス」のようなものが多いですが、海外のものは質、デザインとも優れたものが多いです。
このリーデルの「シュピゲラウ ビアクラシック」シリーズは特にお勧めだ!

シュピゲラウ ビアクラシックス

シュピゲラウ ビアクラシックス

適温を知ろう。

夏のお風呂上りにキンキンに冷やしたビールをカーっとやるのは堪りませんが、勿論ビールのスタイルによって飲み頃の温度というものがあります。
「カーっと」やるのはピルスナーですが、これでもあんまり冷やしすぎると味がわからないもの。温度計を出すのも野暮ですが、下表を目安にしてください。

ライトラガー
7
ピルスナー
9
ケルシュ
9
ベルジャンホワイト
10
ヴァイツェン
10~12
ベルジャンストロング
10~13
ペールエール
13
ブラウン・エール
13
バーレイワイン
16

季節やスタイルによって一概に言えませんが、香り高いビールを楽しみたい時は早めに冷蔵庫からだしておくなど工夫しましょう。
特にエールの場合冷やしすぎに注意です。冷やしていても、ゆっくり時間をかけて飲むことで温度変化による味わいの違いも楽しめますな。

香りを楽しむ

ビールの香りの由来は大きく分けると

  • ホップ
  • 酵母
  • その他副原料

となります。ドイツの「ラオホ」のように薫製した麦芽が香るスタイルも。
フルーティーな香りを醸し出す酵母の香りや、フレッシュな柑橘、あるいは枯れ葉のような香りをホップが出します。
このようにビールは非常に多岐、かつ複雑な香りとなりコーヒーやワインのようなフレーバーホイールも存在します。


(図はBeer Flavor Wheel及びビール酒造組合国際技術委員会(日本語版)より引用)
ちなみにフレーバーホイールが最初に作成されたのはビールで、ウィスキーやワイン、コーヒーなどが後から作られました。

味わいを楽しむ

ビールのメーカーやショップが「夏はビールの季節!」と宣伝するのは売り上げに関連しているからとはいえ少し切ない。
ピルスナーをのど越しだけで味わうのは楽しみの一つでしかないはずです。
スタイルによって味わい方は様々です。以下にスタイルを評価する基礎的な用語を示しておきます。

アロマ
鼻から感じる香り
フレーバー
ビールを口に含んだ時に感じる香り。舌と口全体で感じる味と刺激。鼻に抜ける香り
外観
色・透明度・泡の状態・泡持ち
ボディ
喉を通り抜ける感覚。軽いとライト、重いとヘビー

様々な「味わい」を楽しむためにはスタイルを知るのが一番だと思います。
詳細は「スタイルについて」のページに譲りますが、「ビールは苦くてごくごく飲んで喉を潤す」だけじゃないというところから触れていってほしいと思います。

ビアバーへ行こう!

2013年は大名に「Craftbeer BRIM」、春吉には「フォウセッツ」がオープンするなど福岡のビアバー事情はますます活発になってきていてうれしい限りです。
自宅だとなかなかビールがそろわないとか、自分の好みのスタイルが分からないうちはこういったビアバーにどんどん足を運んでみよう!
ビールが好きなマスターに相談できるのでクラフトビールのデビューにはぴったりです。
福岡のビアバーについてはこちらからどうぞ(まだすべてを網羅しているわけじゃありませんですすみません。)
国産のクラフトビールが中心ですが、こまめにメニューが変わるので要チェックですよ~

フードマリアージュ

ビールの楽しみに「一緒に何を食べるか」が有りますね。
マリアージュやペアリングなど呼ばれ単純に「おつまみ」と言えない世界になりつつあります。
これはいずれ特集か記事で投稿したいと思います!

1 2