2014年9月10日
 九州ビアフェスティバル レポート

カテゴリ：レポート

4年目となる今年（2014年）は9月3日～7日と今までで最長の開催となった『九州ビアフェスティバル』
特集記事（http://beer-daisuki.com/special/beer-festa/）でもあったように、開催場所、開催期間、システムともに一新した今回のイベントの様子をレポートします。

開催場所となった福岡市役所前ふれあい広場といえば今年のベルギービールウィークエンドと同じで、システム的にもスターターチケット販売や専用グラスをグラスリンサーで洗浄して使いまわすといった部分など似ている部分も多い。
屋外ではプラカップだと倒しやすかったりするので、記念にもなるグラスのほうがいいかもしれない。
会場については昨年までのJR九州ホールのように、屋内だと悪天候でも関係ないが天気が良い時の外の開放感はやはりとてもいい。
残念ながら今年は天気に恵まれない日もあったが、テントも常備されているしそこまで問題はないだろう。
ただ、各ブルワリーからビールを受け取るときに庇からの雨だれが結構あったという声も聞かれた。
それでも個人的には、一昨年までのリバレイン・アトリウムガーデンでの「美味い」というセリフより「暑い」という方が多かった時よりははるかに良いと思う。

今回特筆すべきはなによりも参加ブルワリーが全国規模に拡大した、というところではないだろうか。
東京は言うに及ばず、最近全国各地で催されるビアフェスでは全国からブルワリーが集まるのが通例と言っていいかと思う。
翻って福岡のイベントではどうしても、九州各地のブルワリーとあとは西日本からの出店が多く、そういった意味でのバラエティーでは少しさみしいモノがあった。
とはいえ九州である。やはり遠いところであるので参加が難しいところもあるだろう。
主催者側の努力が大なところはもちろんだけど、やはり参加者がもっとビールを知り、ブルワーの皆さんと積極的にお話するなど「福岡は熱い！」という印象を持ってもらう事こそ
これから大事になってくるのではないだろうか。
因みに今回参加したブルワリーは
蝦夷麦酒：北海道
常陸野ネストビール：茨城県
ニードビール：東京都
Far Yeast：東京都
伊勢角屋麦酒：三重県
箕面ビール：大阪府
海軍さんの麦酒：広島県
大山Gビール：鳥取県
松江ビアへるん：島根県
宮崎ひでじビール：宮崎県
霧島ビール：宮崎県
ホテルオークラ福岡：福岡県
杉能舎ビール：福岡県
ブルーマスター：福岡県

の以上14。

出品銘柄数はトータルで56を数えた。
また工場長、醸造責任者クラスのブルワーの方たちの参加も多く、色々お話を聞くことができた。
フードブースでも地元福岡のビアバー、舞鶴の「ALES」春吉の「フォウセッツ」を始めとした名物料理が軒を並べ、様々なクラフトビールとのペアリングを楽しむことができる。

さて肝心のビールだが今回は初参加となるブルワリーを中心に楽しんだ。
蝦夷麦酒のインディカIPAや常陸野ネストビールのセゾン、伊勢角屋麦酒のインペリアルレッドなどまさに「直送」で楽しむことができるのは嬉しい。

来年以降ももっと多くのブルワリーはもちろん、インポーターの参加なども期待したい。
そのためにもやはり、福岡でももっとビールについて知る、楽しむ機会が増えビール好きが増えていってほしいものだ。